知れば知るほど好きになるギャッベの魅力
ギャッベとは、イラン南西部に暮らす遊牧民、
カシュガイ族によって親から子へと伝承されつづけ、
今も暮らしには欠かせない手織りじゅうたんです。
遊牧民が一緒に暮らす羊の毛(ウール)を刈り、
手で紡いだ毛糸を、天然染料によって美しく染め上げ、
織り子たちが丹精を込めて織り上げます。
ギャッベは、完全に決まった絵柄や設計図があるわけではなく、
織り子が身のまわりにある動物、木、花や人などを感性のままに
織り込んでいきます。
ギャッベは、自然の草木から抽出した染料で染める、
草木染で、羊毛(ウール)を染めています。
材料が100%オーガニックなので、
科学染料や、揮発性有機化合物等は、一切使われていません。
敏感肌や、アレルギーのある方にオススメで、
お子様にとっても安心安全な絨毯です。
ギャッベは、通常、土足で使われる絨毯です。
遊牧民が、生活のために使っていたので、
ハードに使っても大丈夫なように、
かなりの耐久性を持っています。
使うほどに柔らかくなっていくギャッベは、
あなたの一生に、子どもの成長を見守るように、
一生涯使っていただけるパートナーとして最適です。
昼夜の温度差が30℃にもなる厳しい自然環境で育つ
遊牧の羊毛(ウール)は、毛足が長くコシがあり、
しっかりと脂分を蓄えています。
また、たっぷりと空気を含む羊毛は、
冬はポカポカとあたたかく、夏はサラッと快適なんです!
一年中、気持ちよくゴロゴロしていただけます!
ギャッベは毛糸(パイル)を結び、
横糸を入れて何度も何度も打ち込みを行います。
この打ち込みによってとても目の詰まったじゅうたんとなり、
羊毛の細かい「ちぢれ」と相まって、
細かいホコリなどはじゅうたん表面に浮いた状態となります。
また遊牧の羊毛は脂分をしっかりと保っています。
この脂分が汚れをつきにくくしてくれます。
日々のお手入れは、普段のお掃除のついでに
サッと掃除機をかける程度で大丈夫です!
ゾランヴァリ社は、遊牧民の暮らしの道具でしかなく、
誰も見向きもしなかったギャッベの価値を見い出し、初めて世界へと紹介した会社です。
織り上がったままのギャッベは、テントの外で織られているので、ホコリや砂にさらされています。
また、毛足もバラバラで、タテ糸もフサフサのまま。
この状態でもなかなか魅力的ではありますが、ゾランヴァリではこの状態から1枚、1枚、
「汚れ落とし」「裏面のムダ毛処理」「洗い」「脱水」「天日干し」
「シャーリング*」「縦糸のフリンジの処理(ロック加工)」
といった仕上げ加工を行います。
ちなみに、「洗い」に関しては、完成までに表面、裏面、2度づつ洗いをかけることになります。
このような徹底した品質管理により、世界最高品質のギャッベが生まれるのです!
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裏側のむだ毛を焼き切ります。頑丈なギャッベだからできる技です。
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男たちが1枚1枚、専用の洗剤を使い洗います。
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シャーリングを行う事で、ギャッベの模様がくっきりと際立ちます。
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清潔で掃除のしやすいギャッベにするための、フリンジの始末。
基本的なグレードです。比較的太めの毛糸を使って織り上げられます。
毛並みにより差はありますが基本的にザックリとした手触りとなります。
遊牧民の人たちが使うギャッベに近い大らかな色柄が魅力です。
高い技術によって手間をかけて作製されたことが認証されたものに付加される
称号ランドスケープが付いたアマレランドスケープというグレードが存在します。
細い毛糸を使うため、織り密度が細かい仕上げとなります。
アマレと比較すると同じ面積でも結び目が多くなるため、仕上げるまでの手間は倍増します。
密度が細かいのでなめらかな手触りとなり、
細かい絵柄をクッキリと表現することができます。
高い技術によって手間をかけて作製されたことが認証されたものに付加される
称号ランドスケープが付いたカシュクリランドスケープというグレードが存在します。
さらに、選び抜かれた原毛のみを用いて、部分的にシルクを織込むなど、
企画段階から特別に製作された、カシュクリの最上級グレードカシュクリファインが存在します。
基本的にはアマレと同じですが、横糸を減らして織り上げることによってサクッとした、
やわらかいじゅうたんに仕上がります。
色のボカシ表現が得意な織り物で、グラデーション柄を美しく表現できるグレードです。
独特の手触りにファンとなられる方が多いです。
「一番良いのはカシュクリですよね?」とご質問をいただきます。
ただ、これはあくまでゾランヴァリの基準であって、それが全てではありません。
あくまで基準なので、このグレードを盲信しないで欲しいんです。
ギャッベは、何度もお話ししているように、
織り子が感性のまま織っていく100%手作りの逸品です。
織り子によって個性が全然違います。
同じカシュクリでも、1枚1枚の個性が違うんです。
だからこそ、私は、ギャッベを選ぶ時に、
全部実際に触っていただきたいと思っています。
色んなグレードのギャッベを、何枚も何枚も触っているうちに、
自分が好きな「肌触り」「感触」がわかってきます。
この自分が好きな感触を信じて、ギャッベをお選びいただきたいと思っています。
ギャッベに触れていて、心地良さそうにされていた方が、
グレードをご覧になって「アマレだから、これは普通なんだよね?」と、
残念そうにされる場合があります。
もしも、グレードによって「あまりいいものでない」といった感じ方を
されてしまっているのかもしれません。
でもこのようなイメージによって、
とにかく高いグレードをお選びいただいたとしても、
100%ご満足はいただけないと思っています。
だからこそ、1枚でも多く、色々なギャッベを触って、
「ついに出会ってしまった!」と感じたものをお選びください!
そんな「出会い」の場を提供させていただくのが、当店の役目なのです。